設計者が知っておくべき機械加工におけるVA・VEコストダウン

幾何公差指示の緩和によるコストダウン(直角度)

5-3b

上記図面において、平面度と同等の精度にて、データムBに対し直角度0.01の指定がありますが、これは角度で言えば6秒(6/3600度)の精度が求められることになり、極めて高精度の加工になります。調整を含め工程時間が大幅に増大しコストアップの原因となります。

5-3a

実際の加工が容易な範囲まで幾何公差の指示を変更することで、加工難易度が下がり工程時間を短縮できるためコストダウンに繋がります。上記例では直角度が0.03度程度まで許容されることになり、大幅なコストダウンとなります。
数字上は同程度の幾何公差指示であっても、幾何公差は指定したデータムに対する精度になるため、加工の難度がデータムによって大きく異なります。指定しているデータムと幾何公差の定義を設計時によく考慮し、必要な分のみの精度指示とすることでVA、加工コストダウンが可能になります。